布の循環量を増やし、リユース品を活用する人を増やすために取り組む「めぐる布市」出口を広げるプロジェクトの3年目。今回ご紹介するのは、デザインフェスタギャラリー原宿「コラージュ編み物クラブ」さんの活用事例です。

「編み物コラージュクラブ」は、アート作品やオリジナル商品を発信するためのギャラリー「デザインフェスタギャラリー原宿」で行われている編み物のクラブです。デザインフェスタギャラリー原宿の運営スタッフ、レイチェル・ベドーラさんと小松優子さんが昨年2月に立ち上げました。

アメリカ出身のレイチェルさんは、コラージュ編み物クラブで、「ヤーンボビング(Yarn Bombing)」と呼ばれるアートプロジェクトにチャレンジしています。色とりどりの毛糸の編み物を街路樹やベンチ、銅像などに巻きつけ、殺風景な風景をあたたかく彩る、アメリカ発祥とされるストリートアートです。デザインフェスタギャラリー原宿内にある小道の木々を装飾するために、参加者が小さな編み物のパーツを完成させ、コラージュして木々を飾り付けています。

Instagramを通じて、めぐる布市の出口プロジェクトを知ったレイチェルさん。プロジェクトに応募し、最初は毛糸だけ、と思っていたそうですが、アート作品に使えそうだと、チャックだったり、ベルトのパーツだったりと、さまざまな副資材の提供を受けたそうです。「たくさんの量があったので、参加者の方に持ち帰ってもらえるのもありがたかったです」。編み物の初心者の方には特に、編み針や棒針などの道具類が喜ばれたそうです。

コラージュ編み物クラブの参加者は日本人、外国人と半々の割合だそうです。取材時は少人数での開催でしたが、日曜に開催するときには20人くらい参加することもあるのだとか。「英語を勉強したい、日本語を勉強したいという方だったり、友だちを作りたいという方もいらっしゃいます。編み物のイベントがそういった国際交流のきっかけになりますよね」とレイチェルさん。アメリカ、イタリア、イギリス、マレーシアなど、さまざまな国籍の方がこれまでに参加してきたそうです。
編み物の初心者も上級者も入り混じり、木に飾るものを作るほかは、自由に編み物を楽しんでいます。この日参加していた方たちも、「編み物の友だちを作りたくてきました」と話し、自分の作品を見せ合い、編み物をしながら、ほかほかとした空気が流れていました。



どんなふうに木々が装飾されているのでしょうか。
その日に編んだパーツは、自分で木に付けます。夕方にさしかかり、日が沈む中での飾り付けの様子を見せてもらいました。

手のひらサイズの実にさまざまなパーツが縫い付けられていること!
取材に訪れたのは真冬でしたが、編み物のコラージュによって木々があたたかそうで、通りがぱっと華やいでいます。カメラやスマホを手にここで撮影する方も多く、フォトスポットとしても活用されています。「木たちはみんなにかわいがってもらっている」とレイチェルさんもうれしそうです。


この先は、出口プロジェクトの素材を生かすために、別の企画も動いています。「編み物だけでは生かしきれない素材もあり、大勢の人に使ってもらいたいと考えています」とレイチェルさん。ミシンを持ち寄り、リメイク服を作る会を開催します。1日限定のワークショップ「リメイク洋服パーティ」初回は2月28日(土)です。「ぜひ遊びにきてくださいね」と笑顔で話してくれました。
めぐる布市の手芸用品が、編み物や手芸のコミュニティづくりやまちを彩るアートの素材にー。素材が生かされ、かかわる人たちの笑顔がそこここに生まれていました。
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デザインフェスタギャラリー原宿
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コラージュ編み物クラブやワークショップのイベント詳細はInstagramにて
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めぐる布市出口を広げるプロジェクト2025
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【この活動は、地球環境基金の助成を受けています】
