布の循環量を増やし、リユース品を活用する人を増やすために取り組む「めぐる布市」出口を広げるプロジェクトの3年目。今回ご紹介するのは、「クリエイティブラーニングスクール レンズ」(東京都世田谷区)さんの活用事例です。

レンズは、幼児から小学生を対象にした「クリエイティブラーニングスクール」として2025年4月、東京都世田谷区池尻でスタートしました。「むし」(虫)「しょく」(食)「ふく」(服)「まち」(街)の身近な四つのテーマを軸に、観察力や発想力、想像力を育むことを目指して、平日の放課後や土日にプログラムを展開しています。ラーニングコーディネーターの大西晶子さんにお話を伺いました。

レンズのアトリエには、自由な発想で探究心や創造力を広げていく環境があります。絵の具や粘土、ハサミ、石、紙、端材、デジタルツールなど、たくさんの道具や素材がそろい、子どもたちの目線に合わせ、好奇心のフックとなるような仕掛けがなされています。


「好きなものを真ん中に、だれかとつながる。好奇心が開いていくような場にできればと思っています」と大西さん。「また、自分の好きの先に多様な仕事があるということを感じられる機会になればと思ってます」と、各クラスにはその道の専門家であるラーニングパートナーが入り、クラスを一緒に進めます。例えば、服のクラスでは、スタイリストやパタンナー、ドレスデザイナー、フィギュアスケートの衣装製作者など服にまつわる多様なスペシャリストがラーニングパートナーとして参加しました。

「子どもたちは、配置する素材にもすごく敏感。思いがけない素材との出会いが、つくりたい気持ちを刺激してくれるんですよね。いろんなものと触れることで子どもたちの感性の回路ができる。偶然の出会いが面白いなとこれまでの経験で感じてきたので、出口プロジェクトに応募させていただきました」




実際に使うことができる、たくさんの素材たち。枠にはまらない子どもたちの柔らかな心で、めくるめく展開を見せていきました。
あるものは、「まち」のクラスで行われていた「神輿」(みこし)にも展開していったようです。「試行錯誤しながら、手探りで素材をかき集めて形にすることを楽しむ様子がありました」と大西さん。出口プロジェクトの素材たちが、よい教材に生かされた様子が伝わってきます。

このレンズの活動拠点も、元々中学校の教室だった場所を再活用している場所。新しいけどどこか懐かしさを感じる、独特の魅力があります。「子どもたちにとっては、もはや、リユースは当たり前。みんなで気持ちよく大事に使おうという感覚を持っているように思います。出口プロジェクトの素材は『モノ』だけではない『モノ』の背景やストーリーが想像できる宝物です」(大西さん)

素材との出会いを楽しみ、ものを大切にする子どもたちから、どんなクリエイティブの芽が出て花開いていくのでしょう。これからの展開も、楽しみでなりません。
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クリエイティブラーニングスクール レンズ
住所 :東京都世田谷区池尻2−4−5 HOME/WORK VILLAGE 207号室
運営:まちの研究所株式会社
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めぐる布市出口を広げるプロジェクト2025
〈お問合せ〉
認定特定非営利活動法人 森ノオト
ファクトリー事業部(担当:齋藤)
【この活動は、地球環境基金の助成を受けています】
