project -出口をひろげる-

めぐる布市・出口を広げるプロジェクト2025レポート|つづきくるりん環(わ)(横浜市都筑区)

布の循環量を増やし、リユース品を活用する人を増やすために取り組む「めぐる布市」出口を広げるプロジェクトの3年目。

今回ご紹介するのは、「つづき くるりん環」(横浜市都筑区)さんの活用事例です。

 

「つづき くるりん環」は、環境に関する素朴な疑問や気づきを共有し、都筑で人とつながり、モノ・人・知識などあらゆる資源を「循環できる地域」を目指して2025年より活動している団体です。

代表の堀 絵里奈さんにお話を聞きました。

 

めぐる布市の資材を活用してワークショップを開催しました

 

堀さんは環境問題への関心が高く、個人でも「ごみを出さないものづくり」を目指して活動していました。

趣味の裁縫でも、ハギレをなるべく出さず、そのハギレも小物にして使い切り、なるべくものを捨てないものづくりをしているそうです。めぐる布市にも足を運び、「地域でもこういうふうに、捨てられてしまうものを活用し、循環させるようなことをしたい団体をつくったら、出口を広げるプロジェクトに応募しようと思っていました」と堀さん。

 

“ものづくり”をきっかけに、誰もが気軽に集まり、ほっとできる居場所づくりを企画し、その場で出口プロジェクトの資材を活用したいと考えた堀さん。

ものづくりワークショップの資材となるような、ハギレ布や糸、フェルト、ボタンなどの素材を出口プロジェクトから提供を受けました。

 

学童クラブでのワークショップの様子

 

出口プロジェクトに応募してから、都筑区の学童クラブでワークショップの機会があり、小学生を対象に、ハギレを使ったコースター作りを開きました。100種類以上のハギレを用意し、表裏合わせて5枚の布を選んで重ね合わせ、ぐるりと一周じっくりとなみ縫いして完成です。

女の子だけでなく、男の子も青系の生地を選んで取り組みました。

初めて布を縫うという低学年の子も、黙々と針を動かしていたそうです。コースターだけでなく、子どもたちは思い思いのものづくりを楽しみました。学童クラブの方には、普段はできない手芸の時間を持つことができ、とても喜ばれたそうです。

 

集中してコースターを縫う小学生の女の子

 

また、提供を受けた資材の中にはビー玉も!

学童の野外活動の時間に、焚き火の中にビー玉を入れてビー玉を変化させる“キラビー作り” に活用できたそうですよ。

 

学童の屋外活動の時間に手芸も

お外でチクチクも楽しそうです

 

また、フェルトとビーズやボタンを使って簡単な小物作りをしたり。フェルトは初心者の子たちでも扱いやすく好評だったそうです。

また、2026年2月には都筑区のボッシュホール(都筑区民文化センター)にてコンポストについてのイベントを主催し、「ちくちくの会」としてハギレでのコースター作りを企画しました。この時には大人の来場者が参加し、100種類以上のハギレの中から布の組み合わせをじっくりと楽しんでいました。

 

多様な作品が出来上がり歓声

 

学童でのワークショップもこの時も、コースターはこの作り方で作りました。


①12センチ四方の布5枚用意し、そのうち4枚を半分に折る

②1枚の布に合わせる

③まわりを一周なみ縫いする

④真ん中からひっくり返す

 

縫い方のアイデアに驚いたり、他の参加者の布の組み合わせで個性豊かな作品が出来上がったことに感動し合っていたそうです。参加者の中から、座布団のように四隅に糸をつけてもいいよねとアイデアが生まれたりと、盛り上がりました。

 

小さなハギレを組み合わせてハート型のコースターに

 


「最初はどうなるか不安でしたが、来場者のみなさんがみんなの作品を写真に撮ってくださったり、アンケートでも満足度が高かったとわかり、ほっとしました」と堀さんも笑顔です。

 

2026年3月14日には、都筑区役所で「おうちで眠っているモノに新しい人生を!!」をテーマ「つづき人(びと)交流フェスタ」が開かれました。そのイベントで、ボタンや刺繍糸を使って、ぶんぶんコマを作りを企画しました。使った材料は、めぐる布市の刺繍糸、ミシン糸、ボタン、牛乳パック(メンバーの持ち寄り)です。丸く切った牛乳パック1枚の両面にボタンを縫い合わせて、8種類の糸8本を合わせて、小さいお子さんたちにオリジナルのぶんぶんコマを作ってもらったそうです。

 

捨てられるもので楽しいおもちゃが完成!

この1年の取り組みを振り返り、堀さんはこう話します。

「こうしたものづくりの場を新たに始めるときに、資材は自分の家にあるものだけでは限られますし、新しく買いそろえるのは趣旨と異なると思いました。寄付も団体立ち上げ直後はすぐに集まらないので、出口プロジェクトで針や糸など基本的な手芸用品をいただけたことで、スタートダッシュを切ることができました。実際に自分で場を開く時には、“やるからにはちゃんとした場をつくりたい” “満足して帰ってほしい” と身構えていましたが、参加者のみなさが自分なりにものと向き合って、自分の中から生まれるアイデアで自由に楽しんでもらえたっていうのがすごく印象的でした」

「身近なところから一緒に楽しく始めよう!」をテーマに活動するつづき くるりん環。「家で眠っていたもの、捨てられちゃうものを生まれ変わらせるということを、堅苦しくなく、明るく楽しく伝えていけたらいいなと思います」と堀さん。イベントもその場限りではなく、考えるきっかけになったり、自分でできるアクションにつなげていきたいと考えています。

 

笑顔が生まれる活動から、小さな日常の変化へと、環境のアクションを楽しみながらじんわりと地域に広げていく活動をこれからも応援しています。

 

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つづき くるりん環(わ)

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めぐる布市出口を広げるプロジェクト2025

〈お問合せ〉

認定特定非営利活動法人 森ノオト

ファクトリー事業部(担当:齋藤)

factory@morinooto.jp

 

 

【この活動は、地球環境基金の助成を受けています】

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